1995

 

P167 Zenoのはずかしい話 (安川 和宏氏)

(ここでは安川氏が部についていろいろ書いておられます。その一部を抜粋します)

部に対して考えた事などを、書いてみようと思う。

▼下見もしていない不完全なコースを、完全にこなす事に、どれほど意味があんの?

▼酔っ払いの社会性 大学生やから、酔ってるから、だけですまされる事なんてあんの?

▼合宿は「走る」だけやない 班員として、班に対して、どんなふうに貢献できるんか?自分や他人の特性(たとえば、情況判断が適切。飯炊き上手、体力がある、泊まる場所を見つけるのがうまい、明るい雰囲気を作れる...など)を生かせるように行動するんが、団体行動やと思う。何のために、一緒に走るだけやなしに、寝食を共にするんか?いつも班にとって、有用な人材であるように心がけて行動しよう!

▼優良被追い越し自転車 路上教習中に追い抜く自転車のうっとおしいこと!多かれ少なかれそこらのドライ バーも同じように思ってるはず。だから教習車に乗った自分を思い出しながら車に抜かれよう。ただしむかつくような事をされたら精一杯怒りを表そう!


P188 理事補になって (石川 和史氏)

この度、私は理事補という役職についた。そこで西サ連や近サ連といった連盟について思うことを少し書いてみたいと思う。

ー中略ー

近年連盟はある問題を抱えている。会員の連盟離れである。なかなか皆連盟行事に参加しないのである。そして理事や理事補は参加して欲しいと呼びかける。私も呼びかける方である。ここで無理が生じると理事や理事補が浮いてくる。あいつは連盟ばっかりでクラブよりも連盟が好きなのだ、等と思われたりしてくる。そんなことないのに。

は前から思っていたのだが、チャリ部員には2種類ある。純粋にチャリが好きだというので入った人と、どちらかといえば友達を作りたいからクラブに入った人である。もちろん両方の人もいるだろう。いや、両方の人の方が多いであろう。前者だけの人はクラブの束縛を嫌って去っていく傾向にあると思う。また、後者だけの人はクラブの行事に耐えられなくなって去っていくだろう。そのように考えるとやはり皆友達を作りたいはずなのだ。だからもっと皆に連盟行事に参加して欲しいのだ。

違う土地の人と話すのも良いもんだ。きっと自分の為になる事もあるはずだ。ただ、参加する時は積極的に楽しんで欲しい。受動的に楽しませてもらおうとしか思っておらず、その結果面白くなかった部内で言うのはやめて欲しい。連盟行事に参加した事のない人は、理事の「面白い」より参加者の「面白くない」の方を信じ易い傾向にあるのだ。その人達に自分の主観を押しつけるのは良くないだろう。 後、理事といえばコンパというイメージが強いようだが、理事や理事補の仕事は目につかないのである。決してコンパばっかりやっている訳ではない。そこの所も分かって欲しいと思う。 時間がなくて急に書いたので文章がめちゃくちゃなうえに書き残した事もたくさんあるのだが、ここまで読んで頂けたので嬉しい。連盟行事に出れるのは学生のうちだけである。


P211 Run Like The Wind 〜風のように42.195kmを走り抜くために〜(植松 一夫氏)

マラソンと聞くと大部分の人が「あほらしい」とか、「そんなしんどい目して何になるねん?」と思うようです。しかし実際42.195kmを走り抜いて見ると、得も言われぬ達成感が生まれるのは事実です。並の合宿の比ではありません。そんな簡単にあの感じを分かられてたまるか、という気さえしますが、取りあえず少ないダメージで完走するための秘訣(?)を少し述べてみたいと思います。

 

大会の2日前まで
とりあえず練習が必要です。普段は週2回のランイングにプラスして後週1回くらい正田杯コースでも走っていれば十分だと思います。そして本番の2か月〜40日くらい前に20kmを走っておくといいでしょう。この時期に一度全身筋肉痛を体験しておくと、本番で楽です。
 
大会前日と当日の朝
大会前日には米・スパなどの炭水化物をたっぷり取っておく事をお勧めします。当日の朝食もしっかり食べておきましょう。それと紅茶・コーヒーなどのカフェイン系の飲み物を飲んでおくと、脂肪の燃焼がスムーズになってバテにくいそうです。さらにオレンジジュース(100%のもの)を飲むのもいいと言われています。
 
スタート前に
ストレッチは有効です。靴は底の厚めの方がダメージが少なくてよいと思います。トイレは出走前はとても混むので早めにすませましょう。
 
レース中
始めは体調を確かめるようにゆっくりと。目標タイムが4時間半なら、1kmを6分20秒くらい、5kmを32分くらいでカバーできるように。給水は出来るかぎり取っておいた方がいいと思います。少しずつ回数を多くするのが基本です。バナナがあったら食べるとよいでしょう。エネルギー補給だけでなく。痙攣予防にも効果があるそうです。25kmを過ぎるといよいよ脚が動かなくなり、筋肉痛が出てくるでしょう。膝が笑っていても、なるべく歩かずに行きましょう。そして40kmを過ぎて、残りの2.195kmをこなせば、フルマラソン完走の栄誉はあなたのものです。
 
ゴール後
あぁ、もう走らなくて済む!と言うのが正直なところですが、次の比からに備えてクールダウンをしておきましょう。もちろんストレッチも忘れずに。なお、サンダルを持ってきて走った後履きかえるとラクチンです。
 
記録をねらいたい人へ
ますます練習が必要です。一般に4時間を切るには150km/月 、3時間を切るには300km/月の走り込みが必要と言われています。まあちゃり部の人にとっては2時間台がとりあえずの最高目標となるでしょう。

 

フルはちょっと、という人へ...ハーフマラソンの勧め 距離はフルのちょうど半分。ただし達成感はフルの半分しか得られないのも確かですが


P425 春よ来い(野村 きこ氏)

私以来、女子部員は多いに増えた。女子にとっても男子にとってもそれは喜ばしいことである。やっぱ一番いいのは、女の子どうしでツアーに行ける、ということかなぁ。何でも色々話せるし、相談にものってもらえるし、そのぶん、けんかしたり、仲間割れしいたり、あるかもしれないけど、女の子がいっぱいいるっていうのが私にはうらやましかったりする。それから、よくこれだけサイクリングが好きな子が集まったなぁと思う。女の子って基本的に体力がないから"楽しい"よりも、"しんどい、つらい"と思うほうが強くなったら、サイクリング続けようなんて気起こらないしね。

今だから言えるけど、私もよく泣きながら自転車に乗ってた。でも私はばかなもので、峠に着くとしんどいのとか上りながらうだうだ考えていた悩みごととか全部忘れて、"わーい"と喜んでしまうのである。走りに関してはそれのくりかえし。キャンプは好きだから、テントにシュラフ何て別に苦じゃなかった。あと、雨もそれなりに好きだった。(雨音が好き)イヤなことも多かったけど、それ以上に楽しいと思えることがたくさんあったから続けることができた。

女の子はいつでも体力の限界に挑戦しながら自転車に乗っているわけだから、それに見合う楽しさがなくちゃ続かない。その点でうちの女子部員で、イヤイヤクラブ続けてる子っていないとおもう。みんなすごく楽しんでやってるんじゃないかな。でも、男子に比べたら(ほんとは比べられるもんじゃないんだけど)走る距離短いし、合宿のやり方だって男子とは違ってくる。ということは、男子部員は理解してくれているんだろうか?

よくサポートに、「女子班っていつもこうなん?」とかきかれて、返答に困ることがある。走るペースは班員によって大きくかわってくる。何たって女の子は体力の個人差が大きい。上りでフリーランということは、やっても無駄。みんないつもフリーラン状態で走っているから。自由ランだろうと、リミットランだろーと、変わらないのである。トイレ休憩が多いのは当たり前。男子みたいにちょっとそこで・・・というわけにはいくまい。夏ともなれば、休憩の度に日焼け止めを塗るけれども、それをするなと言うのはちょっと酷だろう。出発が遅いとか、風呂が長いとかは私もよく思うけど、ま、お風呂は、髪を洗う分、時間がかかるのは大目に見てほしい。最近(でもないけど)サポートのポーター化が進んでるけれど、荷物の量はスピードに関係しない。負担がへって体力の消耗が押さえられる程度である。

これだけ予備知識があれば、女子班の合宿のサポートに入って、「女子は甘えてる!」何て激怒することはなくなるでしょう。それから、最後尾につくサポートに一言、あんまりぴったりつかないこと。話しかけないこと。いきなり止まって追突する可能性があるし、しんどい時に話してこられても、「うん」とか「はい」ぐらいしか答えられません。

女の子たちへ。出発、休憩、お風呂は、テキパキとこなしましょう。常に男子を待たせてる、てことを忘れずに。班員や体調によってこなせる距離やupが変わってくることは当然として、最初から短いコースをのらりくらり走るのは、どうかと思われます。パッチコースで調節しましょう。でもねぇ、女子の合宿って難しいんだよね。男子班並に厳しくすればやめていくし、楽しけりゃいいやってやってると男子の反感かうし・・・。その時のC.L.がどっちの合宿が好きかでずいぶん変わるよね。ま、がんばれっ。