1997
30周年記念行事『ふらっと富良野』の記録 五月山RTTの記録 政治的にむっちゃただしいOUCC用語辞典 |
P317 五月山、六甲Tourist Trial(斧原 聖史氏)
('97銀輪には、現役1回生22名の内18名にT.Tについてアンケートを行い、その各人が解答したe-mailが掲載されています。ここでは総評として斧原氏の言葉を抜粋する)
さて、今回僕は、1回生を対象にアンケートをとろうかと思っております。題は「あなたにとってT.Tとは」です。僕にはあなたがたにこのアンケートを強制する権利など何一つ持っていないので、強制はいたしませんが皆様のご協力をお願い致します。なお、五月と六甲別々に書いて下さっても構いません。 「僕にとってT.Tとは愛だ!!!」 こんな感じで構いませんので一人でも多くの返事をお待ちしております。一応このアンケートを実施する目的を書いておきます。 一、僕らにとってT.T都は何かということを再認識する。 一、果たしてT.Tは必要なのか議論する。 一、ひょっとすると銀輪のネタになるらしい。
ー中略(各人のアンケートの解答)ー
皆さんかなりT.Tに肯定的な意見を持っているようです。(一部そうでない人もいますが)しかし、否定的な意見を持っている人もそれなりに言い分があるように思います。なぜならやはりT.Tはレーサー的要素が強いです。そもそも合宿、ツアーに出るための準備としてT.Tが」位置付けられているのだから(勝手にそう思ってるだけなのかもしれませんが)あんなに速さにこだわる必要はないと思います。
僕が思うに、フロントバッグやキャリアをはずして登っても何の意味もないと思います。もっというなら秋のT.Tで市村がやったように合宿装備で登ってみてもいいと思います。あと結果の発表の仕方ですが、1位の人から順にだんだんフォントが小さくなっていくのは頂けません。(最後の人なんかめっちゃ小さい)もし自分が一生懸命頑張ってあんなに小さく載せられたらどう思いますか?ちょっと人を馬鹿にしすぎだとは 思いませんか?T.Tに否定的な意見を持っている人はこれが原因の一つではないかと思って仕方ありません。
そこで個人的にT.Tに関する概論みたいなものを作ってみました。
- 定義:T.TとはTourist Trial。つまりチャリダーとしてのチャレンジ精神を鍛える場である。
- 目的:チャリでどのくらい速くUPできるかを知り、自分のトレーニングの成果を見る。
- 意義:この行事を通してますますチャリダーらしくなっていく。
- 注意事項
こういうふうにすると、みんな真面目に走らなくなるのかなあ。皆さんはどう思いますか。
P454 ソロツアーのおはなし(植松 一夫氏)
僕が現役部員だった間は結構ソロツアーが多かった。
ー中略ー
ソロで走る理由 いろいろ考えられるのですが・・・
- ●他人のペースに合わせたくない
- やはりこれが一番の理由になるでしょう。登りでしんどくて休憩を増やしたって迷惑にならないし、下りで前の人につっかえるうっとおしさがない。朝寝するもよし、月を見ながらナイトランもよし(?)。好きな様にやれるのが何より。春ツアーで3時間も昼寝なんて言うのもソロならではのことです。
- ●自分のスタイルが他人と大きく異なる
- というのも理由になるでしょう。今の1回生は知らないでしょうが現役時の僕は舗装路ばかり1日150km走るような奴でしたから、ダートに行かなきゃツアーじゃない 、なんて連中と(これも最近減ってしまった気がする)合うはずがありません。かくして大津ー中津川を1日で走るようなアホツアーをやらかしたわけです。
- ●旅先で見知らぬチャリダーと会える
- これは別に集団で走ったって叶えられますが、やはりソロどうしでは違いますって。それに気があってそのまま合流などということもできます。これは同行者がいたのではできない芸当です。
- ●ただ日程が合わなかった
- というのもあります。特に秋ツアーは試験の期間がまちまちだったりするので難しいですね。
ー中略ー
- ソロツアーの心得
- 頼れるのは自分ひとりですから、荷物は全部自分で持たなきゃなりませんし、何よりメカトラに対処できなければなりません。積極的にチャリ組に参加するなどして知識を蓄えましょう。工具も基本的なものにプラスしてチェーン切り・8mmアーレン・ニッパー位は欲しいです。 あと、極度の寂しがり屋さんはやめた方がいいかもしれません。でも夏の北海道なんかだと同じようにソロで走っている人がたくさんいて、うまくいけば毎晩だれかと一緒に泊まることさえ出来ますから、あんまり心配することもないでしょう。 「ソロツアーはさみしそう」とか「自炊が面倒」と思っている人、あんまり気負って考える必要はありません。オール外食でもいいし、宿を使ったっていい。ソロゆえに、部の慣習などかなぐり捨てることが出来るのですから、ぜひ自分だけのツアーを組み立てて下さい。
P564 You know what I mean 〜わかってくれるかい(作者不明)
例えば、何度も読み返した銀輪、ボロボロのツーリングマップ、行った先々で撮った写真、毎日つけていたツアー日記、よく僕を運んでくれたランドナー、走りながらよく口ずさんだ歌・・・。恐ろしいほどに濃密だったあの日々を思いださせるものすべてが胸をしめつける。この感情は、今思えば何とも贅沢であった旅への憧れなのか、この先あれ以上の旅をする機会があるのかという不安なのか、現在している「事」の重大さに気づいていない下回生へのねたみなのか。
何もかも忘れてしまえたらこの苦しみから解放されるのであろう。
すべてを色あせないままに記憶しておけるのなら、それを思い出しながらこれから先、暮らせばいいのだろう。
あの日々のことを思い出す足袋に記憶は少しずつ、しかし確実にどこかへとけだしてゆくことを知る。それを少しでも遅らせようとあの日々のことを思い出すのだが、やはりそのたびに 記憶はひとまわり小さくなっていることを思い知らされるのだ。これまではとけゆく以上に多くのものを新たに取り込んでいたのだろう。今やそのようなことはかなわない。今ある記憶を少しでもながらえるためにこんなものを書いているのだろう。
ぜひともこの気持ちを「今」のある人達にわかってほしくて・・・
P657 〜合宿考〜(財家 庄司氏)
僕の合宿に対する考え方を説明します。 合宿において大切な事は、自分に求められている事を実行する努力をする事だと思う。合宿によって多少違うが、夏合宿を例にしてみると 1回生:団装を持つ事・飯の用意をする事 2回生:CLとして、コースを検討し、班を先導する事 3回生:サポートとして、的確な指示を与え、安全性を常に考える事 そういう事だから、コースの完全履修よりも、各人が自分の役割について真剣にやる方がはるかに大切だと思う。
第一、いっぱい走りたいんなら、体力的に余裕のある先輩が荷物を持つのが合理的に決まっている。そこをなぜあえて1回生が団装をもつのか。なぜ1回生が飯の用意をするのか。それはそうする事によって、学んでいく事があるからである。 けれど、往々にして1回生が、"自分は学んでいるんだ。"なんて思う事はない。たいがいは、"やらされている。"としか思わない。僕も1回生の頃は、"小林(僕が1回生の時の夏合宿CL)殺したる。"なんて思っていたし。多かれ少なかれ、みんな同じような想いをする(した)と思う。そこでどうするかは、その人しだいでしょう。
P658 〜T.T考〜(財家 庄司氏)
僕が、T.Tとかで、なんで「真剣にやれよ。」って、言うか説明します。 まず、ノルマについて。これをしない奴は、部にいる資格はないと思う。"決まりくらい守れよ。それが 嫌ならやめてまえ"ってこと。"忙しいから"ってのも理由にならない。総理大臣が人気タレントみたいに、分刻みのスケジュールで生きているわけちゃうやろ。"吹田やから"ってのも同じ。だいたい、この言い方自体、吹田生でちゃんとやってる人に対してものすごい失礼ちゃうか。 その上で、僕はたいがいノルマ以上の事を期待してしまう。ノルマの数の多寡を言ってるんじゃなくて、"おまえの頑張りってノルマをこなす事だけなんか?"と思ってしまうからです。
ここで問題になるんが、"頑張り"の必要性と内容。 「ツアー班やしT.T出るだけ出て、適当に登っとけばええわ。頑張ってもしんどいだけやん。」って言う奴。トレマネが何のためにタイム計ってくれたり、六甲のゲート開けてくれたりしてると思ってんねん。僕ら部員が、目一杯の実力を出せるようにしてくれてるんやで。それやのに実力も出さんと、へらへら登るってのは失礼やろ。下で荷物の番でもしてる方がよっぽどええわ。 「頑張って登っても、どうせタイム悪いから。」って言う奴。少なくともお前ら、血を吐くくらいの練習したんやろな?もしそこまでしてて遅いんなら、ごめんなさい。あなたには才能がなかったのでしょう。そやけど別に「オリンピック選手と勝負せえ!」って言ってるんじゃないんやで。同じように勉強して、テストでええ点とって、阪大に入学してきたものばっかりなんやから。なら、"タイムの差=努力の差"って事にならへん?だから練習しましょうってこと。
ところで、"速けりゃいい"とは思はなくても、"速くなりたい"と思わへん、みんな?「そんなん思わへんて。」って言う奴は、たぶんおらんやろ。人間には向上心があるから。極端なことを言うと、もし人間の寿命が無限なら、別にたらたらやっていても、いつかは目標にたどり着けるかもしれない。けど、そうもいかへんやん。限りある寿命で、しかも今の20歳そこいらの一番いい時期に真剣に打ちこんどくべきとちゃうか?納得した?納得したら、それを邪魔する奴や雰囲気って、害以外の何もんでもない、やろ。真剣にせえへん奴らって、これに当てはまると思いません? 僕はそう思うから、別に遅い速いは大きな問題じゃあないと思う。もちろん、僕自身はすごく向上心が強いから、"より速く"ってことを求めるし、僕より速い人を目標とするけれど、それを他の人に「お前もこうしろ。」って言う気はありません。真剣に努力することがまず第一。まあ、真剣に努力すれば、速くなるし・・・
ー中略ー
頑張ってみいひん?諦めてしまったら、それまでやで。
P389 轍と、足跡と、そして...(拵井 大地氏)
"後悔二つ有るならば、やらなかったことを後悔するより、やってから後悔しろ"
春ラリーで聞いた言葉。コンパの時のせりふであったけれども今も色紙にしっかり残る。