復刻・再録 20年の轍-大阪大学サイクリング部20年史
大阪大学体育会サイクリング部の部誌「銀輪1990」に投稿した「再録 20年の轍」をWWW版として復刻する (1999年8月).
再録に際して
月日の経つのは早いもので,創部20周年を機にOB会が正式に発足して3年が過ぎた.昭和61年,当時6回生だった冨園先輩(現大和証券勤務)と5回生だった私(現大阪大学勤務)は,OB会設立の雑務と並行して,個人的な興味も手伝い,サイクリング部の20年の歴史を調べた.部室に残っていた部誌,アルバム,「銀輪」などにすべて目を通し,また,OB会の連絡を兼ねてOBの方々にアンケートを取るなどして資料を集め,その成果をOB会報1号(昭和61年8月16日発行,緑の表紙)に「20年の轍」と銘打って発表した.資料不足のため,特に古い時代の記述は曖昧だが,部の歴史を創部当時から俯瞰できるようにまとめたつもりである.したがって,OB会報に発表したものの,当初から広く現役部員にも読んでもらいたいと考えていた.ところが,OB会設立の資金が足りなくなることをおそれて,会報は170冊ほどしか印刷しなかったため,これらはすべて掃けてしまった(結局お金は随分余ったのだが).部室には保存用として数部残していたはずなのであるが…,あの部室である,まだ生存しているかどうか?おそらく,最近の部員は「20年の轍」存在すら知らないものがほとんどであろう.そこで,わがままながら,今度は「銀輪」にこれを再録してもらうことにした.内容は,基本的にはOB会報に載せたものと同じであるが,年表や歴代役員などは昨年度までの分を追加した.
部の昔話なんていうものは,酒の席や合宿の途中に先輩からおもしろおかしく味付けされて聞かされること多いだろう.ここに載せるのは,そんな昔話とは違った,やや無味乾燥ではあるが,もっと長いスパンのデータである.私はこれ以上何もコメントしないが,このデータの中から,各人が色々なことを読みとって,これからの部のより良い発展に少しでも役立ててもらえれば幸いである.
1989年12月18日記
升谷 保博